本部長のひとりごと

就労支援

2014.08.15
本部長のひとりごと

昨年の4月から民間企業における障害者の法定雇用率が1.8%から2.0%に引き上げられて(従業員が50人以上の事業所は障害のある人を1人以上雇い入れないといけないということです。)1年ちょっと経ちましたが、その効果もあってか、数年前より障害者を取り巻く雇用環境が随分変わってきたような気がします。

その変化をどんな風に感じているかと言いますと、少し前までは、きっかけはハローワークからの行政指導だったとしても、比較的企業の積極的な意思で雇用している所が多かったような気がしてます。(もちろん昔から雇用に伴う助成金目当てと疑われるような企業であったり、低賃金で使える使い捨ての労働者としてしか見てないと思われるような残念な企業はありましたが・・・。)

なので、雇い入れた後も障害のある方をその人にあった配慮を模索しながら育てようとしてくれた企業が今より多かったような気がしています。

最近は、求人が増え、応募の機会が増えたこと自体は喜ばしいことなんですが、働きやすい環境を考えて本人の能力を引き出す方法を考えていこうって企業が以前より少なくなったような気がします。

求人の話をいただいた時に事前に職場を見学させてもらったり、担当者の方にお話を伺うと、「会社で求める仕事が出来る人」、「出来るだけ周囲の従業員の負担にならない人」、「コミュニケーションの点において問題のない人、協調性のある人」、等など支援者に伝えられるリクエストが多くなったように感じています。

もちろんマッチングということを考えると、企業が雇い入れるにあたって求めているスキル等を言ってもらうのは当然なんですが、最初から(応募者を見る前から)「出来るだけ周囲の従業員の負担にならない人」なんて言われると少し心配にもなります。

企業側も終身雇用制度みたいなものはもうとっくになくなり、そもそも長い目で人を育てるって感覚がなくなってきたのか、グローバル市場経済の中で短期での利益追求をせざるを得ない中で職場に精神的なことも含めて余裕を失われてしまったのか、属人的な問題なのかは判りませんが、統計的に求人数が増えたり、就職者数が増えたからといっても早期の離職が増えるようでは、当然意味がありません。

私たちは支援者として利用される方の可能性を引き出し職業準備性を高めていくことで、新しい職場に適応できて、出来るだけ長く仕事が継続出来る、もちろんただ続けるんじゃなくて、そこで認められたり、感謝されたり、時々壁にぶつかったりしながらも活き活きと働けるようになってもらいたいと思っています。

そのためにも求人が増えて売り手市場みたいになって良かったなんて勘違いするんじゃなくて、本人の適正とのマッチングも冷静に考えないといけないです。(もちろん私たちの考えだけで可能性の目を摘むようなことはあってはいけませんが・・・。)

そして企業には企業の事情ってもんもあるでしょうが、企業も一緒に考えていただきたい。

障害があろうと、なかろうと人を大事にする企業は魅力的に感じます。

今回のブログはあくまで、私が最近、見たり聞いたりして感じたことですが、もちろん障害者も含め人材育成を丁寧にされていて、その姿に感銘を覚える企業もあり、私たちがお世話になっているところもたくさんあることも付け加えさせていただきます。

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